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とあるフリーランサーの闇
会社員がベッドにどすんと顔を埋め、グーグーと寝息を立てて眠るころ、
フリーランサー歴2か月の私は、外の様子が明るくなるまでパソコンの画面と向き合っている。
気付けば私の労働時間は、会社員時代の2倍以上だ。それにも関わらず収入は、会社員の半分以下という状況だ。
私はどこまでも自由で、孤独な存在だと思う。自分で自分を律し、一人で答えを出し、一人でお客様の期待に応え続ける。
朝は眠気と戦いながら満員電車に揺られ、
夜は飲みたくもない酒を飲まされる会社員は、みじめな存在だと思っていた。
いや、あいつらは結構幸せかもしれない。
私は、本当の意味で孤独でみじめな存在になりつつあった。
これは、とある初心者フリーランサーAさんの話である。
フリーランサーと言えば、自らのスキルを武器にランサーズを介して仕事を得て、
「自由奔放な暮らし」をしている人たちを思い浮かべる人も少なくないだろう。
しかし、Aさんのように「孤独」で「みじめ」な思いをするフリーランサーもいるのが事実だ。
Aさんは、真面目でスキルも高いと顧客から評価され、
さらに、会社員時代に起きていた謎の体の不調から解放され、環境的には最高とも言える状態だ。
それにも関わらず、Aさんは収入の面では全く満足できていない。
一方で、月収100万円も稼ぐ、TAKAさんのような人もいる。
実は、初心者フリーランサーAさんと、ベテランフリーランサーTAKAさんの間には、たった1つの違いしかない。
その違いとは、フリーランサーとして、「なにをやるか、なにをやらないか」という明確な指針を持っているかということだ。
TAKAさんも初めは、Aさんと同じ初心者フリーランスだった。
ではTAKAさんはどのように初心者の壁を越えたのだろうか。
この記事を読めばわかること
今回は、初心者フリーランサーが陥りやすい罠にかからないための心得について、
TAKAさんの言葉を借りながらわかりやすく解説する。
Aさんのように消耗しきってしまったフリーランスの方はもちろん、
これからフリーランスを目指そうとしているけど何から始めたらいいかわからない、
といった方にこそ、TAKAさんのアドバイスをぜひ参考にして頂きたい。
心得その一、ベテランフリーランサーは、孤独な時間を過ごさない。
考えてみてほしい。
初心者フリーランサーにとって一番重要なことは何だろうか。
実績?価格?
それとも、誰よりも得意なスキル?
TAKAさんは語る。
「フリーランサーにこそ、仲間が必要だ。」
「え?同業他社のフリーランサーなんてライバルじゃないの?」
と思うかもしれない。
Aさんは「フリーランサーとは、自由で孤独な職業」と語った。
一方で、TAKAさんはというと、毎日「自由に楽しく」過ごしている。
AさんとTAKAさんの間にはもちろん、経験やスキルの差はあるが、
それよりも重要な違いは、共に戦える仲間がいるかということだ。
例えば、想像してみてほしい。
- 最初は敬語に気を使ってたのに、いつの間にか絵文字で気持ちを伝えるのが自然になっていた。
- 画面を見ながらくすっと笑ってしまうことが増えた。
- 行ったこともない土地に住んでいる人が、なんだか美味しそうな食べ物を教えてくれた。
- 「笑笑!!!」まさかの即レスで笑の連発が発生。
そんな体験が日常に積みあがっていくと、
「あ、なんか毎日楽しい」と思えるようになってくる。
自分から「ちょっとこれは雑談なんですけど」なんて話を振ってみたり、
メンバーから来た
「これから庭に来たカラスを撃退してきます!」
というメッセージに「がんばれ~笑」と返してみたり。
ベテランフリーランサーは、孤独な時間を過ごしていない。
くすっと笑える小さなきっかけを見逃さない。
それが、孤独なフリーランサーを脱出するための第一歩なのだ。
心得その二、ベテランフリーランサーは、価格競争に参加しない。
冒頭のAさんは、収入に不満があると語った。
そのうえ現在のAさんにとっては、会社員時代に毎朝買っていたコーヒーチェーン店のカフェラテは高級品だ。
ましてやタクシーに乗ることなんて罪悪感を感じずにはいられない行為だ。
ヘビーユーザーだったUberEatsのアプリも削除した。
自分だけのご飯だからと、毎日お茶漬けで食事を済ませるようになった。
ふと、茶碗にお湯を注ぎながらAさんは思う。
これって、会社員時代と何が違うのだろう?
自分の「好き」を選べなかった会社員の私は、フリーランサーを名乗っている私を見てどう思うだろう?
とはいえ、ベテランフリーランサーのTAKAさんも、初心者時代は空いてる時間にはUberEatsの配達員もしていたそうだ。
TAKAさんは語る。
自分の値段は、自分がいくら欲しいかで決める。
今のAさんにとって必要なことは、自分を主語にすることではないだろうか。
ベテランフリーランサーは、自分が主人公だ。
ビジネスの世界では、
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競争する奴は馬鹿だ
と言われるように、価格で競争することは自分を消耗する一方である。
世界中の人々にとってのNo.1になることは無理でも、
誰か一人にとってのNo.1になる方が圧倒的に現実味がないだろうか?
1時間13,000円で自分を売るTAKAさんのようになりたいなら、
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誰かに嫌われても、その分誰かに好かれるだろう。
そう思えたら、自分が主人公の人生を生きられるのではないだろうか。
心得その三、ベテランフリーランサーは、ドライな関係にならない。
ふとランサーズを見ると、公開募集に群がるたくさんの提案を目にする。
そこに応募してみても、毎回自分は当選しない。
これは初心者ランサーたちの心が折れる瞬間、第2位にランキングするかもしれない。
そもそも発注者はどのような心理で提案者を選んでいるのだろうか?
見ず知らずの人たちから、「私に任せてください!」と
10個も20個も来ていたら、誰が誰だかわからないし、選ぶことも面倒になる。
私なら、結局は実績やランクで選んでしまうだろう。
いわば、お金を支払えば成り立つ便利でドライな関係性。
TAKAさんはそんな機械的な関係になりがちな発注者とランサーの関係性を利用して、
売り上げアップに成功した人でもある。
TAKAさんは、提案や値段交渉をする時はいつもビデオ通話を使う。
もちろんTAKAさんは営業のプロなので、直接話すことが仕事に繋がることもあるだろう。
しかし、TAKAさんは言う。
そこに、話し上手か下手かは関係ないんです。
そう。ドライな仕組みを利用していても、結局最後は、人と人との関係なのだ。
私は口下手だし、営業経験も無いし、自分を売り込むなんて高度なことはできない。
でも、振り返ってみると、思うことがある。
毎日Twitterを見ると友人のツイートに紛れて流れてくるどこかの会社の広告。
普通の投稿を装っていても、何故かこれは広告だって気付いて避けてしまう。
選挙の時期になると駅前で演説しているのを目にする。
果たして何人が演説に足を止めて真面目に聞いてるのだろう。
確かに人間は、どこか人間味が無くて機械的なことを嫌う傾向がある気がする。
まずは顧客とビデオ通話をしてみないか?
私はAさんにそう伝えたい。
5. まとめ
フリーランサーとは、Aさんの言う通り
「自由で、孤独」に「一人で頑張らなければいけない」職業だろうか。
TAKAさんの視点からフリーランサーという職業を見れば、それは違うということに気付くだろう。
フリーランサーの生活は、
日常で感じるちょっとした幸せと、自分を試す冒険の連続でできているのだから。
フリーランサーになってもまだ消耗している方は、まずは今回紹介したことを参考に、やらないことリストを作ってみよう。
- 孤独にならない
- 価格競争に参加しない
- ドライな関係性にならない
やらないことリストをもとに、やることリストも作ってみよう。
- オンライン上の関係だからこそ、感情を絵文字で伝えてみたり、ちょっとした雑談をしてみる
- 自分が主人公の人生を生きる
- テキストよりも、ビデオ通話で直接話すことを心掛ける
Udemyの講座、
「2022年ランサーオブザイヤー受賞者に聞く!0件から最速で認定ランサーになろう!苦手な営業を得意にするその一言!」
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では、今回紹介しきれなかった初心者フリーランサーが消耗しないための心得を解説している。
しかも、TAKAさんがインタビュー形式で応える形なので、頭に入りやすい。
今回紹介したポイントの他にも、スキルパッケージの作り方や提案営業のコツなども紹介しているので、
初心者フリーランサーの虎の巻として、ぜひ活用してほしい。