ランサーズに関わらずクラウドソーシングを利用していると必ず話に出る直接取引のメリット・デメリットについて解説します。
ちなみに私は、ランサーズの案件に関しては直接取引しないほうが良い派です。なぜ直接取引しないほうが良いのかも、この後詳しく解説します。
この記事は約7分で読めます。
ランサーズ外での直接取引のメリット
まずは直接取引のメリットについて解説していきます。
- 手数料を取られない
- クライアントの負担額が減るので継続しやすい
手数料が取られない
メリットに関しては手数料がとられないということ。ランサーズの手数料の仕組みについては下記の図を参照ください。
もちろん、ランサーズを利用してクライアントとマッチングできているのでランサーズを介さない直接取引は規約違反です。
手数料をランサー側が負担した場合
手数料としてランサーズに21,000円払うので手取り額は78,790円になります。(源泉徴収後の金額)
手数料をクライアント側が負担した場合
手数料としてランサーズに23,334円払うのでクライアントの支払い額は120,959円になります。(源泉徴収後の金額)
この手数料にかかる分を節約したいので、こんな提案をするクライアントがいます。
報酬額を5%上乗せするので直接取引できないでしょうか?
ランサーズの手数料が10万円までは20%かかるので5%ランサーに上乗せして払ったとしてもクライアントとしては支払額が減るのでクライアント、ランサー共にメリットが生まれます。
ランサーズシステム手数料
支払い額(税込 | 手数料率 | 契約金額(税込) | システム手数料(税込) |
10万円以下部分 | 20 % | 100,000円 | 20,000円 |
10万円 - 20万円部分 | 10 % | 33,334円 | 3,334円 |
20万円以上部分 | 5 % | 0円 | 0円 |
クライアントの負担額が減るので継続しやすい
上記で説明した通り、手数料分の負担額が減るのでクライアントとしては継続しやすくなります。継続してもらえるということはランサー側としても安定収入になるので、直接取引をうけてしまいたくなります。特に駆け出しのときは心が揺らぎやすいと思います。
でも、ルール違反を平気で提案してくるクライアントが今後しっかりと継続してくれるのか、報酬をしっかりと支払ってくれるのかと考えると。ルールに沿ってお付き合いしてくれるクライアントの方が長く付き合う上では安心して仕事ができると私は思います。
ランサーズの規約違反について下記でもう少し詳しく解説します。
直接取引はランサーズの規約違反
皆さん、ご存じかとおもいますが「直接取引」はランサーズの規約違反です。
ランサーズでは、ランサーズを介さないサイト外取引を禁止しています。
https://www.lancers.jp/
ランサーズを介さずにサイト外取引(※)を行った場合には、会員資格の停止・取消となり、利用規約第42条に定める損害賠償金及び違約金が発生する場合もございます。
クライアントから報酬が支払われない程度ならいいですが、ランサーズを使用できなくなるのはリスクが高すぎるので、私は直接取引は絶対におススメしません!!
たまに、お問合せをいただいたクライアントのアカウントが「退会処理」されていることがあるので「会員資格の停止・取消」はランサー側でもあると思います。
ランサーズ外での直接取引のデメリット
次には直接取引のデメリットについて解説していきます。
- クライアントから報酬が支払われない危険性がある
- ランサーズより高額の賠償金を請求される危険がある
- ランサーズの評価に反映されないので実績が増えない
クライアントから報酬が支払われない危険性
メリットの部分でも少し触れましたが、ランサーズの利用規約を守らないクライアントが、貴方との約束、契約を守ってくれるでしょうか?
もちろんしっかりと守ってくれるクライアントもいるでしょう。
しかし、直接取引をしてトラブルが起きたという話も良く聞きますし、Twitter等のSNSでも良く見かけます。
せっかくがんばって仕事をしたのに報酬が支払われないとなるとゾッとしますね…
その点、ランサーズには仮払いという仕組みがあるので、未払いの可能性は限りなく少ないです。ちなみに私は未払いは一度もありません。
素敵なクライアント様ばかりでありがたいです。
仮払いって何?
ランサーズを利用したことがない方向けに仮払いについて簡単に解説します。
仕事を行う前にランサーズが一旦代金を預かってくれていて、仕事が完了した段階で、ランサーズから我々ランサーに報酬が支払われる仕組みなので安心です。
ランサーズより高額の賠償金を請求される危険がある
今のところ、私は高額な賠償金を痛い支払ったランサーがいるというのは聞いたことがありませんが、せっかく育てたアカウントが停止や取消になったら賠償金よりも痛手をこうむることになるので、なんども言いますが直接取引は危険です。
利用規約にもしっかりと明記されています!
会員が第34条第1項第12号に違反し、本サービスを介さずに直接取引(直接取引を誘引した場合、又は直接取引の誘因に応じた場合を含む)をした場合には、会員は前項に定める損害賠償金とは別に、違約金として、当該行為がなければ支払われていたと推定される第11条で定める弊社手数料の2倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)を支払うものとします。
https://www.lancers.jp/help/terms
ランサーズの評価に反映されないので実績が増えない
正直これが一番デメリットです。
ランサーズでは「認定ランサー」「実績数」「評価」が案件獲得に大きく影響します。
同じ業種のランサーが複数いた場合に、安さではなく成果を求めるクライアントは実績の高いランサーを選びます。
さらにクライアント側でランサーを絞り込む際に「認定ランサー」や「総合評価」「完了率」「メッセージ返信率」などで絞り込みができるので実績と評価が高ければクライアントから直接依頼が届く確率は各段に上がります。
クライアント画面でランサーを絞り込める「こだわり検索」の項目
- 人気(レスが早い・対応がいい・クオリティ重視・高スキル・納期厳守・オンライン・今空いてる・初心者にやさしい)
- 実績のある業種
- 報酬上位
- 希望時間単価
- 完了率
- メッセージ返信率
- 総合評価
- 品質評価
- 対応評価
- 予算評価
- 能力評価
- スキル
- ランク(認定ランサー)
- 認証状況(本人確認済み・秘密保持契約・ランサーズチェック済・電話確認済
- 個人or法人
- 都道府県
- 稼働状況
- 最終アクセス
- 年齢
- 性別
この絞り込みにヒットする実績を積めばランサーズが自動で案件を紹介してくれる。優秀な営業マンになります。
営業代行にお金を支払うより、ランサーズに手数料を払う方が楽に、そして安価に案件獲得できます。
ランサーズの「営業・セールス・テレマーケティング1位」の私も案件獲得の多くはランサーズ任せです(笑)
ランサーズのパッケージ上でも実績が目立つようになった
スキルの一覧上でも「評価」「実績数」が表示されるようになり、パッケージからの問い合わせが爆発的に増加、以前は直接メッセージをもらうことが多かったが現在はパッケージ経由の問い合わせの方が多い。
ランサーズでの評価を上げることがいかに大切かご理解いただけましたでしょうか?
ランサーズでの直接取引についてのまとめ
- ランサーズを介さない直接取引のメリットは少ない
- 直接取引は絶対にしないほうが良い
- ランサーズでの評価を上げる方が売上UPにつながる
いかがでしたでしょうか? これを読んでも「直接取引」がいいと思う方は、無理には止めません。トラブルに巻き込まれないように注意して、頑張ってください!
このブログはフリーランス歴3年で年収1000万以上を稼ぐ筆者の仕事術や考え方などを掲載しております。参考になったと感じていただけましたらTwitter等のSNSでシェアしていただけると、今後の励みになります。